こんにちは、「やす」です!
突然ですが、あなたはどんな「価値観」を持っていますか?
そんなこと急に聞かれても、、ですよね。
「価値観」は自分が価値を感じることです。自分はどんな事に楽しさや喜びを感じるのか、あなたの中にもいくつか思い浮かぶと思います。
その「価値観」が明確でないと、周囲からの期待や世の中の風潮に流されやすくなってしまいます。「本当は自分にとって大事じゃないこと」に大切な時間(=命)やお金を浪費するのは非常に勿体ないです。
逆に言うと、「価値観(人生の指標)」を明確にするだけで、今後の人生を幸せにすることができると思っています。
「でも、価値観なんて、生きている内に変化するものでしょ?さすがに、人生の指標にはならないと思うけど。」
と考えた人もいるかと思いますが、そんなことはありません。
たしかに、「好きなこと」「興味を惹かれること」は年齢やステージと共に変化する可能性は高いです。極端な話、私は物心つく前はダンゴムシに夢中だったそうですが、今は全く興味がありません。
その一方で、「価値観」に関しては、大人になったらほぼ変わりません。いわば、心の奥底にある「自分の軸」のようなものです。
「他人の軸」に振り回される苦痛な人生ではなく、「自分の軸」で生きていきたいですよね。
人生とは苦痛に満ちたものなのか?
この質問に対して、幸福と苦痛の割合はどの程度だと感じますか。
感覚で答えてみてください。
私だったらこんな風に思いました。
「楽しい事もあるけど、生きていくために毎日ほとんどの時間を本当はやりたくない仕事に費やしているし、そう考えると幸福40%、苦痛60%くらいかな。」
多くの人も、どちらかというと苦痛が占める割合が大きいと感じるのではないでしょうか。
人間がいきる意味とは「生への意志」
19世紀ドイツのアルトゥル・ショーペンハウアーは「人間は生まれてきた時点で苦痛になることが決まっている。」と主張しました。悲観的世界観で有名な哲学者です。
超簡単にしか書きませんが、人間の行動原理は突き詰めると「生への意志」に集約されて、「意志」のせいで苦痛に苛まれるというものです。
この「意志」には理性がなく、どんどんと欲求が湧き出てきます。根源は生きたいという思い、子孫を残したいという思いであり、「生への盲目的な意志」と表せます。厄介なのは「意志」自体に目的はないところです。
(たしかに、全ての生き物は何が目的で存在し、何の為に子孫を残し続けているのか謎です。)
我々は「目的のない(盲目的な)意志」によって無限の欲求と、それを獲得した後に陥る退屈のループに苦悩し続けるということです。
だから、人生は苦痛そのものだという主張なんですね。
人生の苦痛は「生への盲目的な意志」から生まれることがわかりましたが、そこから逃れる方法はあるのでしょうか。
「意志」を捨てると苦痛を避けられる
ショーペンハウアーは「意志」を諦めると、苦痛を避けられると言います。
- 【例】世間では会社勤めすることが良いとされていても「自分は好きな時間に働けるフリーターが性に合っている」と会社勤めを諦める。
- 【例】世間では交友関係が広いことが良いとされていても「私は親友が1人いれば十分」と無理な友人付き合いを諦める。
これは価値観を明確にするの同じことのように思います。
つまり、有限の世の中で無限の欲求に支配されてはいけない。自分の「価値観」に沿って生きると、人生を苦痛なく幸せに生きるられるという事だと思います。
「一切皆苦(いっさいかいく)」
ちなみに、仏教にも同じような考え方があります。
「一切皆苦」は文字通りに理解すると「すべては苦しみ」です。
仏教における「苦」とは人生は思い通りにならないという意味です。
「四苦八苦」で検索してもらうと詳しい内容が出てくると思いますが、四苦だけ紹介すると、生老病死を意味します。
「生きる苦しみ、老いる苦しみ、病気の苦しみ、死んでいく苦しみ」は誰も避けようのないものです…。
どうしても避けることができないからこそ、「苦」の本質を理解して、それに向き合い、自身を「内省」することで自分だけの本当の生き方を見つけ出せるような気がします。
どのように整理するとわかりやすいか
さて、今回は「価値観」を明確にした方が良いよという内容でした。
価値観をまとめる時はマズローの欲求5段階説のように、ピラミッド形式にするのが一番わかりやすいと思います。
ちなみに、私の価値観はこんな感じです。
↑PowerPointで作成しました。
是非、あなたも自分の価値観を整理してまとめてみてください!
では、今日はここで終わり!